知っていればフォーラムがもっと面白くなる!【知識編】
今回のフォーラムでは
「学校の役割を問い直そう〜公教育が「商品」に!?〜」
がテーマになっています。
先行きが不透明な世の中で
「子どもにより良い教育を受けさせたい。」
この想いは教育に様々な影響をもたらしました。
「効率のよい」「質のよい」教育方法が重視され、
教師に求められるものが多くなってきていています。
「公教育が『商品』に。」
学校での教育がサービスのように捉えられがちになっています。
そもそも学校の役割って何?
今回のフォーラムではこういった内容について触れていきます。
ここで、
「あんまり教育に関して詳しくないよ」
「フォーラムに興味があるけどついていけるか心配...」
という方に
今回のフォーラムのキーワードとなる、【ICT教育】【学習指導要領改訂】の2つについて情報をまとめてみました!
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【ICT教育】
ICT教育という言葉を耳にしたことはありますか?
ICTとは Information and Comunication Technology の略です。
つまり、ICT教育はデジタル機器を使った教育です。
例として、道徳の授業としてDVDを鑑賞したり、理科の授業で実験の動画を見ることが挙げられます。
こういった指導を受けた人は結構いるのでは無いでしょうか?
実はこれ、ICT教育の一種なんです。
さらに最近では、急速に普及しているスマートフォンやタブレットを使ったICT教育が始まっています。
佐賀県武雄市では2014年から全小学生にタブレット端末を配布し、算数や理科において「反転授業」を取り入れています。

「反転授業」とは自宅で動画などを見て予習し、授業ではその予習した内容を教え合ったり、話しあったりする形式の授業で、より子どもたちの知識を活用する力を伸ばすと考えられている指導方法です。
ICTのおかげで
授業の中で知識を貯めるのではなく、事前に蓄えた知識を授業中に活用する学習方法が行いやすくなっています。

第5章 初等中等教育における学習指導でのICT活用:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/056/shiryo/attach/1244851.htm
また、このデジタル機器を最大限に活用する「N高校」が今年開校しました。
「斬新な入学式を行った」と報道されたのも記憶に新しいと思います。
N高校はパソコンやスマートフォンで、いつでも・どこにいても講義を受けることができる、新しいカタチの学校です。
これからどのような成果が出るのか、期待が高まっています。
このようにデジタル機器を活用した教育が全国規模で広まっています。
しかし、ICT教育には問題点や改善点が複数あります。
家庭としては
*ネットや経済面の環境を整えないとICTを使う場所が限られてしまう
*自習時間が確保出来ないと効果を発揮しない
学校としては
*ICT用教材を充実していく必要性
*ICT教材と子どもたちの橋渡しをする先生の育成
があげられています。
新しい指導方法に子どもたちや保護者、先生はついていけるのでしょうか?
【学習指導要領改訂】
学習指導要領って聞いたことありますか?
全国の子どもたちが一定水準以上の教育を受けられるように考えられたもので、
学校でどのように教えるかの計画をたてる際に、基準とされる文章です。
学習指導要領は時代の変化や社会と子どもたちの実態に対応するために約10年のサイクルで改訂されます。
今使われている指導要領は2008年に改訂されたものであり、次回導入の2020年に向けて現在、議論が進んでいます。

次回の学習指導要領のポイントは
・小学校英語の開始を早める
・地理・歴史、公民での新しい科目をつくる
などといった新しい要素が盛り込まれていることです。
この様々な新しい取り組みが「学力向上」に貢献すると見込まれていますが
その反面、先生の負担が大きくなるのでは?という問題があがっています。
現時点ですでに、日本の先生は世界平均に比べて勤務時間が1週間に15時間も長いというデータがあります。(経済協力開発機構(OECD)の2014年の調査より)
この現状に加えて新たな取り組みが導入されたら、先生の生活はどうなってしまうのでしょうか...?
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今回のフォーラムではこういった新たな取り組みやそれによる問題点について触れます。
今回のフォーラムではこういった新たな取り組みやそれによる問題点について、4名の著名なゲストが白熱した議論を繰り広げます。お楽しみに!